こんにちは(^^)/ デイリゾートMOMOYAバリ🌺です。
朝晩の風が少しずつ涼しくなってきましたが、まだまだ暑い日が続いています。
十分な睡眠をとり、バランスの良い食事、水分摂取をして、残暑を乗り切りましょう!!
少し前の話題ですが8月中旬、夏祭りを行いました。
今年はいつもとちょっと雰囲気が違います。
テーマは「学び」と「体験」
まずは、「学び」です。
バリでは8月から、
全国で15000人以上が利用しているという「おとなの学校」を導入しています。
懐かしい話題がたくさんあり、認知症の緩和につながると期待される回想法を全面的に取り入れた医学的根拠のあるものです。
「おとなの学校」は普通の学校と同じように、時間ぴったりに始まります。
ご利用者様自身で、始業時間に間に合うように、手洗い・トイレに行き、準備をします。
認知症の方は時間の感覚がずれてしまっていたり、
独居の方は自分のペースで生活している方が多かったりするので、
時間を気にしながら行動をするということは、とても良い刺激になります。
今日の日直はS様。皆さんに「気をつけ」「礼」と号令をかけて頂きました。
ご利用者様が、席について真剣に何かを読んでいます。
ご利用者様が見ているのは「おとなの教科書」
今回の学びは、「おとなの学校」の歴史の授業、内容は「お祭りといえば」です。
夏にぴったりですね。教科書を開いたとたん、
「子供の頃は戦後でそれどころじゃなかったよ」
「お祭りに行くようになったのは自分が親になってからだね」
「町内会のお祭りの準備をやったね」
ご利用者様が口々に、思い出を語り始めます。
今では当たり前のお祭りが、ご利用者様の子供の頃は当たり前ではなかったこと、
家族の思い出や地域の中での役割などの実体験を聞くことができ、
私たちも勉強になり、ご利用者様を知るきっかけになります。
教科書の写真には、子供たちが一生懸命、浴衣の袖を濡らしながら「金魚すくい」をしています。
「紙の丸いのですくうやつね」「すぐ破れちゃう」
「あの、すくう棒はなんていうの?」「ポイだよ、ポイ」「モナカもあったよね」
「長生きして大きくなる金魚もいるよね」と会話がはずみます。
ここで、スタッフが質問をします。
「金魚すくいの他にどんな○○すくいがありますか?」
ご利用者様は、すぐに手を挙げたり、隣同士で話し合ったり様々ですが、
答えを聞いてみると
「スーパーボールすくい」「かめすくい」「どじょうすくい」など答えが返ってきました。
さらに、質問をします。
「金魚の祖先は①キンメダイ、②フナ、③メダカのどれでしょうか。選んで記入してください。」
「赤いし、小さいし…」と声に出して似ている部分を見つけようとしたり、無言で考えたり、「そんなこと考えたこともないね」と直感で記入したり…
さぁ、答え合わせの時間です!!
「①を選んだ人は手を挙げてください。」とスタッフが声をかけると2人、
②を選んだ人は5人、③を選んだ人は5人、
全員が手を挙げてくださいました。
意見を言うのは恥ずかしいという方でも、手を挙げることができ、授業に参加できていることがわかります。
気になる答えですが、正解は「②フナ」でした。
正解したご利用者様は、「やっぱりそうか」とご満悦の表情、不正解だったご利用者様は、「知らなかったな~」
「フナは赤くないのに何で?」と不思議そうな表情をしていました。
そこで、スタッフが豆知識を披露!!
「金魚はおよそ2千年前の中国南部、揚子江下流域で発見された赤いフナが祖先と言われているそうですよ。」
ご利用者様からは、「なるほど」「知らなかったな」という反応があり、教科書にメモをとる方もいました。
鉛筆を握る、文字を書くことは、指先を繊細に動かし、脳を活性化します。
皆さん、字がとても上手で、新しい発見があり、スタッフもうれしくなります。
「金魚すくい」の後は「綿菓子」について学びました。
「きれいに作るのはコツがいるのよね~」
「今は食べ放題によくあるよね」
と、昔を思い出したり、お孫さんと出かけたことを思い出したりしていました。
30分ほどの授業を行い、日直のS様が号令をして「おとなの学校」は終わりです。
日直の責任感から、ホワイトボードをきれいにしてくださいました。
「学び」の後は、「体験」です!
それは何かというと…「金魚流しすくい」です。
夏といえば、流しそうめん!?ですが、コロナ感染症対策のため実施するのが難しく、少しでも夏を感じて頂きたいと思い、金魚を流してすくって楽しんでもらいたいと思って作成しました。
この金魚は、事前にご利用者様に手伝っていただきました。
「何に使うのかしら?」と不思議そうでしたが、「ここで使う金魚だったの!」と笑顔がみえました。
さあ、「流し金魚すくい」の始まりです。
ルールは簡単、金魚を多くすくった人が優勝です。
上からどんどん流れる金魚を、お玉ですくいます。
金魚をすくうために、足を肩幅に開き、前かがみになりバランスをとっています。
日々、マシーンや体操をしっかり行っている証拠ですね。
椅子に座っている方も、金魚を追いかけながら腕を上下に動かし、たくさんすくえています。
いつもは遠慮がちなH様も、桶をレーンに入れすくい放題です。
周りからは、「頑張れ~」「いいぞいいぞ」と温かい声援が(^^)/
すくい方にも個性があり、とても盛り上がりました!
頭と体を使った後は、「たこ焼き」と「マンゴーシャーベット」で味覚でもお祭りを感じて頂きました。
新型コロナ感染症の患者が増大していく中で、どのようにイベントを行っていくか迷いましたが、
ご利用者様、ご家族様が体調管理をしっかり行ってくださり、手指の消毒、マスクの着用に協力いただき、無事に行うことが出来ました。
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